◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

会社命!!の社会人3年目。「そうだ。帽子作りたい」

PeachBloomの帽子デザイナー 入澤 恭子です。

お仕事3年め。社会人3年め。広告代理店営業3年め。
そろそろスーツ姿も板についてきた感じでしょうか。

広告代理店の営業がどういうものかやっとわかってきました。
仕事、結構楽しいじゃん。

営業なのでちゃんとスーツで行ってました。
真っ赤なスーツとか黄色いスーツとか。ゴルチェ大好き。
ヴィヴィアン大好き。

編み上げのロングブーツとか。その上にマント着たりして。
帽子もかぶったりして。。。

あやしいです(笑)

帽子とマントで完全に会社員には見えない。

ある日、ヒールが10センチくらいある編み上げのブーツのかかとが取れました。
クライアントに商談に行く直前で。

いそいで会社のグラフィックデザイナーに修理してもらい、クライアントへ。
(グラフィックデザイナーとはいえ工具なども結構そろってますね。小道具みたいなのも時折作るような部署/笑)


クライアント「それ、仕事の靴じゃないよね〜〜」
自分「あははっ。かかとも取れちゃいますしね〜」

ノリの軽い営業です。新人のころに比べたらずいぶん図太くなりました。


たとえ病気になろうとも、盲腸になろうとも、クライアントの前では
思いっきり楽しくフレンドリー。

「いやぁ、すみません。アポの時間ずらしてもらったのって、
実は盲腸になっちゃって、午前中点滴打ってたんですよね〜。はははっ。」

朝、死にそうに痛くても痛み止めと点滴で会社に行きます!
病気でラッキー。なぜならそれがネタになるから。
それが営業だから!

たとえ39度の熱があろうとも、飲みにいって吹き飛ばします!
一晩で気合で直します。仕事に穴はあけられません!

会社命!
お仕事大好き!!!
あふれる若さ!

そんな感じで過ごしている毎日。

ふと、

そうだ。帽子作りたいな。私、頭小さいし。

学校が週2日で平日の夜だから、土日は会社休みじゃん。
(とはいいつつも、週に2日満足に学校いけてもいないし、土日出勤、結構してるんだけど。。
ま、なんとかなるかな。)

探した帽子教室が、代官山の帽子教室でした。
土曜日のクラスがあるというのです。そりゃ朗報!
大人気のため半年待ち。

こんどは上司にも相談せずに、会社+エスモード+帽子の教室の生活の
スタートです。ダブルスクール+会社です。

帽子なんて、本当に作れるのだろうか。ていうか作れるものなの?

とくにあの、木型とかってどうやってつかうの?

わくわくです。いよいよ帽子の世界に!!


 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】社会人2年生。ふと思い立って服飾専門学校へ。

PeachBloomの帽子デザイナー 入澤 恭子です。

新卒で入社した広告代理店で働きだしてちょっぴり慣れて
仕事に追いまくられた一年目。途中でふと思う。

そうだ!服習いたいな。

親に反対されたけど、もう自分のお小遣いで学費払えば行ってもいいじゃん。
会社と家の往復はワンパターン。

お給料ですでにJUKIの職業用ミシンも持ってるし♪
(初任給でミシンとロックミシンを。しかもローンで/笑)

しかし、この忙しさ。どうしよう。無理かな〜〜。
でも、スケジュール管理さえうまくすれば夜間で週に何日かは
いけるんじゃないのかな。

ということで夜間の服飾系の専門学校を探す。

やっぱり、あこがれの文化がいいなぁ♪
しかし、週に3回でしかも夜6時から。。。無理だよ。
いくらなんでもそんな暇ではないし。

いろいろ探したら、週に2日で夜7時からの学校が見つかる。
エスモード・ジャポンの夜間。

とりあえず、上司に相談。
上司「仕事に支障をきたさないんだったらいいんじゃないの?」
あっさりOK。ありがたい。

この上司は私がつるつるのスキンヘッドにして頭に刺青入れたいけどいいか?
って相談したときは速攻NGだったのにだ。

スティリズム(デザイン)コースとモデリズム(パターン)コースがあって
迷う。でもやっぱり基礎からやりたいのでスティリズムに決定。
これでデザイン画が上手になれるぞ!!

途中でいけなくならないように、学費は一括払いだ!
どーんと40万、貯めたお金で一気に支払う。

さて、昼は会社で夜学校の生活のスタート。
(週に2日だけど・・・)


はじめてみると意外ときびしい。。。
仕事で残業、終電、徹夜。
宿題で徹夜。
学校はほぼすべて遅刻。2時間の授業のうち1時間30分遅刻はざら。
宿題を出しにいってたようなもんだった。

学校からまた会社にもどって仕事。。。
学校と会社をタクシーで往復。

お金もったいない。ということでTOMOSというモペットをゲット。


ほとんど毎日あんまり寝ない生活の始まり始まり。若いっていいね。
20代は無理したほうがいい(笑)

そんなんだけど、1年間無事終了です。
やればできるじゃん♪好きなことってけっこうつらくても楽しいものです。

さて、次の年。もちろんエスモードは続けますよ。

そしてさらにエスカレートしてゆきます。


 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】社会人一年生。いよいよ花のOL生活のスタート。

PeachBloomの帽子デザイナー 入澤 恭子です。

さて、広告代理店に就職。
会社員。サラリーマン生活。花のOL生活のスタートです。
とある営業の部署に配属決定。

配属された場所に、私の仕事はありませんでした。
最初の1ヶ月は。

なにやったらいいかわからない。。。
上司になにかお仕事ありませんか?とお伺いしても「どっか行ってくれば?」

え?普通、先輩がベタで張り付いてくれたりしないの?
OJTってやつとかでないの?

不安です。

先輩が私の担当になるクライアントに2〜3回つれていってくれました。
あとは自由に・・・ということらしいです。
仕事のやり方なんてわかるはずはありません。だって、つい2〜3か月前まで学生よ。

暇です。。

それから一ヶ月ほど経ち、なにやら急に忙しくなりました。
新規のコンペに参加することになっているようでした。
そして、コンペに勝つ見込みが薄かったのであろうか、なぜだか私が担当。

まじっすか。意味わかんないんですけど。

とにかく先輩のあとにくっついて、企画の人やらデザイナーのひとやら
何をやってるのか観察。コピーとったり切り貼りしたりお手伝い。
(当時はPCがあまりない時代)

引き継がれて私の担当になったクライアントも忙しくなってきてました。

売上げの予算とか、よくわからなかったので、思い切って上司に
「予算とか、よくわからないんですけど。お小遣いじゃ払えない額だし。。」

お小遣いって・・・(笑)

上司は
「数字のことは気にしなくていいから。でも仕事は断るな」

それだけです。

了解です。断りません。全部受けます。

広告の仕事は短納期。低予算。
それ、断らないって今考えるとかなりリスクが・・・・
さばきまくって、たたきまくって・・・鬼だと言われました(笑)

それから、モーレツに忙しい日々のスタートです。
コンペも先輩方の企画がよかったようで、勝ってしまったらしく・・・
なぜだか、私についたあだ名がラッキーガール。
新人が担当で、でっかいコンペに勝ってしまったので。

今まで生きてきたなかで一番忙しいじゃん。と毎日思って仕事仕事。
真剣に仕事しているつもりだったのですが
ある日先輩から一言。

「おまえ、やる気あんのか?」

がーん。めちゃくちゃやってるじゃんか。

私の周りにでているオーラ、見えない?むちゃくちゃやる気の塊よ。
松岡修三ばりにアツいわよ!!!

キィー!
(と当時は思ってた。けど、要領悪かっただけだと思う)

めくるめく残業の毎日が始まっておりました。

10時に帰ろうとすると「あれ?早退?」と聞かれ、
終電があたりまえの日々。

外注さんがミスっちゃ泣き、
プレゼンがうまくいかなくって泣き、、、

「納期が遅れたら死ぬ」とマジで思ってた。
「ミスしたら、お小遣いでは返せない!腹をかっさばいてお詫びだ」とも思ってた。

晩御飯食べる時間がなくて家に帰って風呂はいりながらビール飲むのが一番の幸せタイムだったような。。

いっぽう、そのころ、同じ部の先輩は、、
私ひとり残して、さっさと近くの居酒屋へ飲みにいってたらしい。

同じ部の先輩はだれも、仕事を教えてくれませんでした。
ほかの部の同期の新人は、みんな先輩と一緒に残業してるのに。
楽しそうだなー。。。私、ひとり、ぽつ〜ん。

わからないことがあると他の部の先輩に
「○○がわからないんですけど・・・」

すると先輩は
「そういうの、自分とこの部の先輩に聞いてよ」

がーーんっ!!!(涙)冷たっ!

そんなわけで、仕事を教わったのは
主にクライアントと外注さんです。

いまでも感謝しております。その節は大変お世話になりました。

しかしながら、それでも感謝しているのが飲みにいってしまって私をひとりぼっちにしていた同じ部の先輩方。
あそこまでほったらかしにされたら、いやでもがんばって仕事覚えるさ。
試行錯誤で自分のスタイルを確立することができたのも先輩たちのおかげです。
でも、どういうつもりだったんだろか??(笑)

自分で考えて、それでよければいいんじゃない?
そういうことですね。

とにかく猛烈に仕事にいそしむ毎日。
あっという間に1年が過ぎました。

続く。


 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】社会人一年目。入社試験から配属まで。

PeachBloomの帽子デザイナー 入澤 恭子です。

将来、帽子デザイナーになるなんて想像もしていなかった22歳新卒。

張り切って一般企業に入社。ピカピカの一年生です。

小さな販売促進系の広告代理店です。
この会社から今の私の仕事のスタイルすべていただきました。身にしみついてます。どんなに感謝しても足りないくらい。

「マスコミ就職読本」で見つけた会社です。
当時は「就職戦線異常なし」って映画が流行り、もちろん見に行き影響受けまくりです。
マスコミの就職活動の話ですごくおもしろかったです。ちなみに氷河期突入の年でもありました。

入社試験は面接と小論文。
小論文のテーマが「10年後の自分」でした。

私が書いた内容はというと
「10年後も職人でいたい。その職業の職人と言われる仕事がしたい」
ってなことを書きました。

そしてそれから10年後。「帽子職人」です。はははっ。すごいな。
小学校のときの夢はファッションデザイナーだったんだけど、
帽子デザイナー。近いです!夢ってかなうもんなんだね。。

話それましたが。。。

希望職種は営業職。
なぜなら、ほかの募集職種がデザイナー(グラフィック)・企画(プランナー)。
意味がわからないので、とりあえず営業で。。。(「とりあえずビールで」風に)

そして営業で入社。

入社初日。
面接したときから会社が隣のビルに引っ越していたので心配だったので前の日に下見に行きました。

「お、会社あった。よかった。。。」
そりゃあるよ。。

新人13人。そのうち営業5人。営業で女子は自分ひとり。ぽつん。

入社して研修が1週間くらい。
一般常識やら、企画立ててみたり、そんなことをやって、お前が一番成績悪いなー。と同期に言われ

(企画の内容が私のは紳士服専門店で手作りネクタイ教室をやってお客様を集めるってのだったような。いい加減手作りから離れろよ。。。)

上司からはそんな恥ずかしがってて営業できんのか。。。

無理だと思いました。自分には。でもほかの職種の意味がわかりません。
意味がわからないので、ほかの職種はさらに無理です。
もう後にひけません。

研修最終日に社長面接で配属が決まります。

社長「営業担当には量販店とメーカーとありますがどちらが希望ですか?」
私「メーカーです」(なぜならリョウハンテンなんて意味わからん。でもメーカーってなんだ?なんか作ってるとこだよね?)(←無知すぎる・・・)

まるで馬鹿じゃん。私。。。

社長「わかりました。じゃ、やってみますか?!」
私「えーと、あの〜、営業って希望だしたんですけど、とりあえず一年やってみるっていう感じでやってみようと思いたいんですが。。。。」

おいおい、大丈夫か。自分。。。とりあえず一年って。。弱気だよ。

そんなやりとりで配属決定。

いよいよ新人営業ちゃん誕生です。

続く
 


 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】無気力な高校、そして大学時代。

PeachBloomの帽子デザイナー 入澤 恭子です。

さて、親に反対されて希望する家政科のある高校にはいることが
できなかった少女は普通の高校生になりました。

都立の私服の高校。
テニス部に入りました。

高校生のころはなんも考えず、テニスやってました。
(中学も実はテニス部だったので迷わずテニス)

で、もう服飾関係には進めないとあきらめていました。
服飾の専門学校はまた絶対に反対される・・・くーーーっ!

高校のレベル的には当時けっこうな低さだったので実力では大学には進学できない
と思い、推薦を狙いちゃんと授業に出てました。かなりえらい生徒でした。

友達は授業があるというのに、みんなで遊びにいってしまうこと多し。
クラスの半分くらいが居なくなったりしてました。
(でも不良はいない高校でした。自由な校風ってことです)

作り物は、ちいさな雑貨とか、そんな程度。
服はあまり作っていませんでした。夢やぶれたし・・・
人生なんてそんなものです。

そんな感じで優秀な内申書をゲットし高校卒業して、大学。
これも服飾とは程遠い。心理学。なぜかというと、
人気なさそうだから(笑)

心理学、面白いです。お勧め。
実験で人だましたり、心理テストやったり、催眠術かけてたり、、、
授業でやる心理テストって意外とあたるのだ。びっくり。

そうそう、大学時代、4年間歯医者で助手のバイトしてました。
あと、六本木のコージーコーナー。時給よかったです。

おかげで医療事務できるようになりました。通信講座でゲットです。

つぶしがききます(笑)

こう考えてみると高校と大学時代は無気力時代だったようですね。

ただ、ファッションはおかしかったらしい。。

後になって同級生に言われて驚いた記憶が。
もちろんオリーブもアンアンも読んでたわけだし、

卒論のテーマはアンアンのコラムからの思いつきで。

「女性は好きな男性と話をするときに声のトーンが上がるか?」

実験しました。人をだまして声を隠し録りしたり(もちろん後で
謝礼とかだしましたよ)。

社会心理専攻だったため、就職は広告代理店にしようと。
(心理学から代理店に行く人は当時多かったような気がするの
だが。。。)就職戦線異状なしの後の年。

氷河期に入っておりましたけど。

就職活動は、どさくさにまぎれてアパレルとか受けてみたりしてました。
まだ、夢、捨ててないのか??

靴屋さん、受かったけども内定お断りしてしまいました。すんません。

ああ、あのとき靴屋さんに行ってたら人生変わってたかも。
今、帽子屋さんじゃないかも。。。

さて、次回からはいよいよ社会人。
怒涛の日々が待っております。

続く―。


 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】はじめての挫折感。進学問題にて大反対されるの巻

 

  進路は迷わず、デザイナーを夢見て家政科のある高校へ。

 

 

PeachBloomの帽子デザイナー 入澤 恭子です。

中学生活を無事に平和に楽しく過ごし、さて、進学。

都立高校を目指しているなかで、なんと!家政科がある高校があるじゃないですか!!
私は迷わず家政科への進学を夢見たわ。

小学校の時からの夢、ファッションデザイナーになる一歩を歩み始めるのね、私は!!
パリコレクションが待ってる!世界が待ってるわ!華々しいデザイナー人生の第一歩よ!
うひー!素敵よーーっ!!

そして親に報告(相談というよりも報告ね。もう自分で決めてたから)

私「都立にね、家政科がある高校があって、そこへ行きたいです!」(きっぱり)

 

 

  まさかの反対に人生をあきらめた15の夜

親父「お前、そんなお針子みたいなことして、何になるんだ!下の者がする仕事だ!!
お前は女だから普通に高校に行って短大でも出て嫁にいくんだ。バカ女!!」

がーーんっ!!!! ええーーーっ???!

まさかの猛反対。

なにそれは。下の者って何??
親父、お前フツーのサラリーマンだろ!!差別用語炸裂よ。
放送禁止だよ。
男尊女卑もいいとこだよ!!

そもそも、我が家の親父は完全なる昭和の男であるため、一家全員が親父を恐れていた。
もちろん口答えなどできるようにしつけられていないので
その瞬間私の夢は崩れ果てたのでありました。

ああ、もう私の未来は何もない。
親のひいたレールにのって、ろくでもないつまらない人生を歩むのね。

 



盗んだバイクで走りだしそうな15の夜。
夜の校舎窓ガラス壊してまわりそうになった15の夜。

もう人生どうでもいい。 



家政科へ行きたい!との希望に
あっさり親に反対され、泣く泣く普通課へ。

もう何もやる気が無くなっているので、都立の第一希望も落ち、
当時のグループ合格というシステム(Wiki参照)により
その高校を第一希望としていない生徒ばかりが通う、とてもモチベーションの低い高校へ。

意味ないじゃん。
高校いってなにやりゃいいんだよ!!
(勉強しろよ。。。。)

 

 

 

 

 

PeachBloom物語

「PeachBloom物語」目次
PeachBloomの立ち上げ(それよりももっと昔)から現在までに至るまでのいろいろなことを振り返ります
。アトリエスタートその日からジェットコースターのような波乱万丈の毎日が始まりました。

 

 

 

帽子屋ピーチブルーム ピーチブルーム帽子のアトリエショップ 帽子教室



 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】手作り感を極力排除し、お店で売っている風の物づくりを目指す中学生時代

「PeachBloom物語」といいながらも、とっても自分の歴史を語り始めてます。
もうすぐ死ぬんじゃないか?(笑)

 

 

 

  遠足に自作リュックを作ります。なぜならかっこいいリュックが売ってないから


PeachBloomの入澤です。

さて、中学生時代の制作っぷり。

中学生ともなると色気づいてまいります。
中学生活の一大イベント。

「遠足」

そうです。遠足は私服でいけるのです!!

前の週はよく同級生に遠足へ行く服を買いに付き合わされたものです。


私はというと、いよいよ雑貨作りへ手を伸ばし始めました。


遠足に行くために素敵なリュックが売ってないのでお手製。
帆布でシンプルだけど使い勝手のよい長持ちしそうなやつ。
ポケットとか便利。マチを付けたり、金具を付けたり。

かっこいい。

だれも持ってない。

いよいよ完成し、いざ遠足へ。

 

 

 

 

 

 

   手作り感を極力排除し、お店で売っている風の物づくりを目指す中学生時代


友人から「それ作ったの〜?」

「なにぃ?どこでわかったの?(怒)」

そうです。

 

作ったといわれると、ヘタクソといわれたような気がしてくやしいくやしい。

それからは、絶対に自分で作ったことがばれないように巧妙に。
売ってるやつみたいに、縫い終わりを返し縫いしたり。

(それまでは、全部の糸の端っこを生地の裏にだして玉止めしていたので
縫い始めと縫い終わりの美しい仕上げに満足していたんだけどそれじゃダメなんだ!)


針目の幅も売ってるやつと同じくらいの長さにしたり

市販のものは意外と雑な仕上がりだということに気付く。ザ・量産!!

手作りってばれたくない!!!

 

 



絶対にばれないように工夫をこらす日々。



そして、夏休みの自由研究。もちろん服よ!!
私の腕の発表の場よ。一年のうちの一番の晴れ舞台。

私、輝くわ!!


中学生なのでもちろんオリーブ少女だった私は
オリーブ読みながら、これどうやって作るんだろう。。と考える日々。


服を買いにいっても、作りがカンタンそうだと
買えない。。。作れるじゃん。安く。。
(人件費と利益は当時は考えていない/当たり前だけど)

リメイクはもバリバリ。
近所のスーパーで買ったGジャンの背中に革でアップリケ。
ミシンのジグザグステッチで粗野に。

 

 

 

   勝手に好きなブランドのロゴを背中にいれる自作自演中2、乙!ww


ブランドロゴいり。

(勝手に好きなブランドのロゴいれてた。。すみません。スーパーで買ったGジャンに
DCブランドのロゴいれて着てたの、私です。。
しかも私のオリジナルデザイン。。謎)


ほかにもバービー人形用の洋服や
ペンケースとか定期入れ、ポーチはあたりまえ。

でも売ってる風。素人くささは絶対に出さないように。。。
手作り感を極力排除。若干雑にするところがポイント!

あたたかみのある手作りより
クールな大量生産(風)を目指して。


中学生時代も製作する毎日。。

 

 

 

 

 

PeachBloom物語

「PeachBloom物語」目次
PeachBloomの立ち上げ(それよりももっと昔)から現在までに至るまでのいろいろなことを振り返ります
。アトリエスタートその日からジェットコースターのような波乱万丈の毎日が始まりました。

 

 

 

帽子屋ピーチブルーム ピーチブルーム帽子のアトリエショップ 帽子教室



 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】フルにパイピングの入ったパジャマを縫う中学生時代。

5円玉

 手芸と名のつくものは、手当たり次第に手をだす子ども時代

「PeachBloom物語」とはいえ、自分の歴史を語り始めてしまいました。
PeachBloomの入澤です。

いやぁ、なつかしいなつかしい。今から30年以上前のことですよね。
戦後まもないころですよ(嘘)

さて、物語の続き。

とにかく物を作ることが大好きだった小学生時代。
可愛いものを作るのもさることながら

最高にあこがれたのが

タバコの包み紙で作る、番傘。

よくおばあちゃんち的なとこに行くとなかった?なかった?(笑)

 



分からない方はグーグル先生に聞いてみてください。
画像検索だとでてきますよ。


折り紙的なことも大好きだったので、箱の中から箱が出てくる的な
むなしい箱やら、くすだま的なものも量産してましたね。

その記憶のおかげで、何年か前にパリの展示会で暇な時間に折り紙していたら
人が寄ってきた(笑)けっこう寄ってきた。

「私のせがれも折り紙できるのよーー!!」って北欧のおばちゃんが
走ってきて報告してくれたり。


そしてもうひとつのあこがれ

5円玉で作る五重塔。

作りたい。5円玉何枚集めればいいのか。。。?

一応集めてはみたものの、銭形平次親分のまねができるくらいの
量しか集まらなかった。なのでしょうがなく平次親分のまねをしていた。

しかし、あれはいったい何枚くらいいるのか?
できたらどこにおいたらいいのか??

いまだ、実現せず。夢かなわず。

わ、本がでてる!!(笑)

 

 

 家庭科の時間はガツガツ人の分まで縫ってしまう勢い。たぶん嫌われ者

 

ミシン

 

そんなレトロな趣味も持ち合わせた小学生はいつしか中学生になりました。
(そりゃほっときゃなりますが/笑)

さて。中学生ともなると家庭科も高度になってきますね。

服らしきものが実習にはいってまいります。

パジャマ。

もちろんフルにパイピングよ。クールよ!!!

先生にパイピングは無理だ!と言われても私はやり遂げたわ。

 

※デジタル大辞泉の解説
パイピング(piping)
洋裁で、バイアステープで布端がほつれないようにくるみ、始末すること。
また、二つ折りにした皮や布を、切り替えの縫い目に挟んでとめ、装飾とすること。

 

売ってるみたい。むふふ。

おせっかいにも友達のパジャマも縫ってあげるしまつ。

私に縫わせろ!!!(笑)


たぶん同級生に、とっても嫌われたと思う。

続く。

 

 

 

 

PeachBloom物語

「PeachBloom物語」目次
PeachBloomの立ち上げ(それよりももっと昔)から現在までに至るまでのいろいろなことを振り返ります
。アトリエスタートその日からジェットコースターのような波乱万丈の毎日が始まりました。

 

 

 

帽子屋ピーチブルーム ピーチブルーム帽子のアトリエショップ 帽子教室



 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】人生を変えた雑誌。手芸フレンド ピチ


手芸フレンドピチ

そうそう、手芸フレンド ピチの話。

1982年4月号。伊代ちゃんです!!!

 

 

 

 愛読書中の愛読書。手芸フレンドピチ


手芸フレンド「ピチ」
その言葉を聞くだけで当時の手芸魂がよみがえるわ・・・

本屋さんに入って、まっすぐにピチのコーナーへ。

一番手前においてある本で内容チェック。
後ろに重なってる、美しい本を購入。

宝物よ・・・手袋したいくらい。指紋禁止!

買って帰って、読むときはもちろんちゃんと手を洗ってから。
お菓子たべながらなんてもってのほか。油がついたらいけない。

折り目なんて絶対ダメ。ダメ絶対!!!

2か月に一冊なので、もう丁寧に全部に全部の細かい文字まで目を通すわよ。
正座して。もはや暗記よ。空で言えるわよ。

小学生のときに暗記したのは勝手に落語愛好会を立ち上げて、何ページもある落語を暗記するのと手芸フレンドピチの本の内容だけよ。

「落語にでてくる泥棒はあまり物凄いやつはおりません。大泥棒の石川五右衛門の子分の四衛門、その子分の三衛門、そのまた子分の二衛門半なんていうじつにだらしのないやつばかりで
いつもやりそこなっております・・・」

「クロスステッチ、アウトラインステッチ、ランニングステッチ、フレンチナッツステッチ。三つ巻縫い。反返し縫い。本返し縫い。袋縫い。一目ゴム編み。メリヤス編み。アフガン編み」

私にとっては等しく暗記する価値のあるもの。(勉強しろよ!/笑)



今すぐテストに出せ!!!と萌えていた(笑)


その本に出てくる、マスコットやらペンケースやら刺繍やら文房具やら、ほぼ全部作ったわよ。
ミシンは子供用のではもう物足りなくて、母親のブラザーのミシンを借りて(今でもあります。メンテして稼働させるのが夢)


バッグ



このページのネズミが入ってる、エナメルの生地が縫ってみたくて縫ってみたくて・・・
どうやって縫うんだろう・・・と(笑)



スナップ。こんなプロっぽいの小学生に見せていいのか!!(笑)

 

 

 将来の夢、ファッションデザイナー


その頃から、将来は絶対にファッションデザイナーになる!と思ってました。

縫いたいだけなのに・・・服のデザインが好きというよりも布を縫いたいという気持ちが強かったのだと思います。
布だけではなく、毛糸でも、木工でも、紙でも。組み立てたりすることにむちゃくちゃ萌えてたわけなんですね(笑)

だから、日々なにか作ってました。
作ってるものといったらもう何でもいいから、

 



割り箸を削って、小さなカヌー(スプレーでペイントして川の絵を描いた画用紙の上に置く)
ロープで作る人形。
ヨーヨーキルトのピエロ。
テディベア。
もちろんフェルト人形、数十体。
新聞紙でコヨリを作ってそれを編んで作るカゴ(茶色いスプレーで籐っぽく)
ペーパーフラワー。
アメリカンフラワー。
ストッキングで作る花。
厚紙で作るペンケース。
編み物系 マフラー レッグウォーマー 手袋。
ビーズでマスコット。指輪。
リリアン。
などなど。

小学生なのに作りすぎ。夢中ですよ。
学校なんかなくなってしまえ。ずっと作っていたいわ!と頭の中はものづくりで一杯。
なんで、うちの親はサラリーマンなんだ。職人の家に生まれたかったわ・・・

ピチのネタだけで、あと2時間は話せるけど今日はこのへんで(笑)

 

 

 

 

PeachBloom物語

「PeachBloom物語」目次
PeachBloomの立ち上げ(それよりももっと昔)から現在までに至るまでのいろいろなことを振り返ります
。アトリエスタートその日からジェットコースターのような波乱万丈の毎日が始まりました。

 

 

 

帽子屋ピーチブルーム ピーチブルーム帽子のアトリエショップ 帽子教室



 

◆◆◆ PeachBloom物語 ◆◆◆

【PeachBloom物語】手芸熱に拍車がかかる小学生時代

 裁縫のプロ気取りの生意気な小学生時代

こんにちは。PeachBloomの帽子デザイナー入澤です。
PeachBloomを振り返る前に自分の生い立ちを振り返っているところです。

小学生時代。

フェルト人形の人気にまんざらでもない気分。
手芸熱に拍車がかかる、小学生入澤。

「10歳。つまり小3。私、手芸が得意なの」

と鼻を膨らませていたであろう我。

家庭科は得意中の得意。
もはやクラスメイトはライバルでもなんでもないわ。むしろ私が教えてしんぜるわ。
(全部裁縫の授業になってしまえ。先生になど教えてもらわなくても自分でできるし。学校にいるのに縫物ができる喜び)

いよいよミシンとなると、大喜び。余計なお世話で人の分も作ってあげちゃったり。
「だめだよ。そんな使い方じゃ。ほらほら、、そんなに力いれなくていいんだってばー。」
ミシンの順番を待っている間にもクラスメイトに口出し。うるせー、入澤・・・


電動ミシンと足踏みミシンが混在していた30年くらい前の小学校。
私は率先して足踏みミシンを選ぶ。これぞプロ根性。

電動なんて簡単よ。足踏みの味わいを全身で受け止めたい小学生。

電気が止まったって足踏みなら稼げるわ!!


親に買ってもらったお裁縫セットに至っては整理整頓、磨き上げ。の繰り返し。
誰にも触らせない。
 

 

お裁縫箱
なんと!まだ持ってる!!!(驚)これが例のお裁縫箱よ。渋い・・・

ハサミとか触られただけで怒る。
小学生に裁ちばさみなんてそそっかしいから落っことしたりしてちょうつがいのところが狂っちゃうじゃん。
(おのれも小学生だろ・・・)

だって、断ち切りばさみで紙なんか切られたら。こちとらプロの使う道具よ!


ある日、クラスメイトが私のチャコを割った・・・

私の見ていない隙に。

クラスメイトは言いだせなかったようで、あとで「ごめん。入澤、激怒するかと思っていいだせなかったよ。」
と謝られて、なにかお詫びの品物までうちに持ってきた記憶が。

そんなに怖かったのか、自分・・・なんかごめん。(手芸が大好きな割には男っぽい荒くれた性格であった)


母親の手編みの本の広告を見て、毛糸のサンプル帳をメーカーから取り寄せたり(何に使うんだか)

お小遣いのなかから、毛糸の見本帳を買う。

サンプル帳ってたしか800円くらいで切手を送るシステムだった記憶が。
糸見本が届いて、うれしくって毎日その糸の見本を見て触っていたおかしな小学生。

プロっぽい?と心の底で思ってた。(いや、見本だけ取寄せて糸買わないと。プロじゃないし。しかもキロ単位で)
しかも、その後糸の見本帳を見ることになるのはPeachBloomはじめてからだし。

 

 

 小学生の手芸雑誌と言えばいわずと知れた「手芸フレンドピチ」


忘れもしない、当時の愛読誌

「手芸フレンド ピチ」

この雑誌。これが私の今日を築き上げたといっても過言ではない!!

 

 

手芸フレンドピチ

その名の通り、「手芸フレンド」だよ。手芸の専門の子供向けの雑誌だよ!!!

表紙は比企理恵、藤谷美和子、倉田まりこ、石野真子、甲斐千恵美、松田聖子、伊藤つかさ・・・・
(↑ネットでカンニング/笑)

うーー、でも思い出すわー。

二ヶ月に一回発行されるんだけど、そりゃもう発売日に三茶の本屋にダッシュで買いにいったもんです。

ある日、ワクワクしながら三茶の本屋(たぶん茶沢通りの今のサンクスとかそのあたりが本屋だったと記憶している)に買いに行き、本屋の隣の寿司屋の前にチャリンコをとめて勢いよく自転車の支えるやつ(なんていうのかわからない)を蹴り上げたら寿司屋のドアのガラスを割ってしまった・・・

勢いつけすぎ。

お寿司屋さんすみません。ちゃんと謝って許してもらった。ドキドキしたわー。

 

 

 

 初めて味わう、友情→裏切りという名の儚い現実。

 


話それますが、ドキドキしたで思い出したけど、小学校時代、代沢小学校のそばの友達の家の前の道路でコマ回しをして遊んでいたら、私のコマが車道に勢いよく転がって行って、たまたま通りかかった真っ赤な車(ポルシェではなかったと記憶している)がそのコマを踏んづけた途端

目の前でその車がパンクした・・・・・

やべーーー。こええーーーーー。

4〜5人の一緒にコマ回して遊んでた野郎どもにどうしよう・・・と振り返ったら


全員逃げて、そこには誰もいなかった・・・

人は信じてはいけない。たとえ毎日遊んでる友達たちでも。
その時に、人を信じてはいけないことを覚えた。(と今になって思う)

涙目でその場に恐ろしさのあまり立ちつくし、もう逃げられない・・・と覚悟を決めたその時、車から降りてきた、美しいおねいさん。
ガビガビになった私のコマをタイヤから引っこ抜き返してくれた。
そして目の前のガソリンスタンドへ。

おねいさん、ぜんぜん怒ってない。きっとものすごいお金持ちなんだ。真っ赤なスーパーカーだし。・・・その時思った。
お金持ちってそう簡単には怒らないんだ。偉大だわ。余裕だわ。
(そうじゃないだろうよ。優しいし心が広いからだと思おうよ・・・)

あれは人生で体験した歴代恐ろしいミスランキングに入るできごとだったと思う。

話それました。


そうそう、手芸フレンド ピチの話だったわ。
話それすぎ。すいません。

 

 

 

PeachBloom物語

「PeachBloom物語」目次
PeachBloomの立ち上げ(それよりももっと昔)から現在までに至るまでのいろいろなことを振り返ります
。アトリエスタートその日からジェットコースターのような波乱万丈の毎日が始まりました。

 

 

 

 

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